東日本大震災から14年。避難所内に「集会テント」を建て被災者救護と支援の拠点を作ろう

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東日本大震災から14年。避難所内に「集会テント」を建て被災者救護と支援の拠点を作ろう

東日本大震災から14年を迎える今、改めて避難所の環境改善が課題となっています。先般の大船渡市の山林火災の避難所においては個別のパーソナルテントが設置され、プライバシーの確保については一定程度改善が進んだ様に見えます。しかし、被災者ひとりひとりが外から見えないテント内に入ることで、体調の悪化などがわかりにくくなり、保健師が巡回して声掛けをして回る必要も生じています。
体育館のなどの指定避難所においては、真っ先に行わなければならないことが「人命優先」であることを考えれば、「避難所内に運動会などで使用される集会テントを建て、そこを被災者救護と支援の拠点とする」ことが重要です。各テントの中に、DMAT(Disaster Medical Assistance Team)やDWAT(Disaster Welfare Assistance Team)の隊員が常駐していれば、体調が優れない避難者はいつでも受診や相談に訪れることができます。テントは体育館にある「地窓」の前に建てることで、屋外に設置したLPガス非常用発電機から電源を確保する事も出来ますし、LPガス熱源機で沸かした温水を床材の下に循環させることで暖房も確保できます。集会テントは約12帖の広さがあり、カーテン等で一部を目隠しすることで簡易ベッドを置いて患者を静養させることもできます。また集会テントは天井も高く数名が同時に入る広さがあるため、ベッドへの移乗などを伴う介助もスムーズにできます。テント内に空気清浄機等を設置することで感染症などを防ぐこともできますし、点滴などの診療器具や薬剤も保管でき、病院や二次避難所などの情報伝達の場にもなります。避難所の環境改善を皆が本気で考えなければならない今、すぐにでも出来る改善方法として集会テントの活用を検討されることをお薦めします。

新潟県・南魚沼市総合防災訓練における集会テントを活用した救護訓練の模様